ついでに書いちゃおう初節句色々という事で、今回は画像少な目むしろ無いかもしれない的に、お雛道具や用意するものについて簡単にご紹介。
まずは食べ物
●ちらし寿司食い意地張った雛唯が一番に思いつくものがこれ。
料亭の女将の妹として生まれ今は亡き祖母が作ってくれていたちらし寿司は、未だに店で食べても超えるものがありません(´ω`)
特にいわれはなくて元々は平安時代にちらし寿司ぽい混ぜご飯を食べてたからだそうなのですが、
現在では具の中に海老・レンコン等の縁起を担いだものが多く、錦糸卵や三つ葉・菜の花といった彩りの華やかさも相まって定番となっているようです。
大きな桶やボウルで娘と一緒に飾りつけまで作るのも楽しみの一つですね(´∀`)
●菱餅最近はケーキやゼリーやパンでも菱餅を模して作られていて、アレルギー対応や食べれる食材で供えられるのが良いですね(´ー`)
名の通り元々は餅で、
春本番が近づき雪の下(白)から芽吹こうとしている若葉や新芽達(緑)が命の芽吹きを煌めかせている大地に桃の花(ピンク)が咲いているという情景を表しているそうです。
昔はその色を出すために使われていた材料に本当の意味があって、
ヨモギなどの緑⇒厄除け・健康白⇒潔白、清純クチナシなどのピンク⇒魔除けだったそうです。
ちなみに薄い物ならそのまま焼いて食べればOK
厚みのあるものは包丁で薄く削いで鍋に入れたり焼いたり煮たりすればOK
●雛あられこれ実は菱餅と同じ色で揃ってるの気付いてました?
由来は定かではないのだけど、元は使い終わった菱餅や作る過程で出た餅の端を細かく砕いてあられにしたものを餅まきの要領で巻いたり、配ったりしていたのではないかというのが一番多い説。
また当時は餅が高価だったので、大振りでひし形の菱餅は一部の商人や貴族たちにしか作れず、一般の人々は代わりにあられにしたのではないかとも言われています。
ちなみに雛唯は白が一番好きで、色の付いた物を欲しがる子供の中では珍しく、取り分多くて幸せでした(笑)
●白酒(甘酒)これも平安の頃からの習慣だそうで、酒に桃の花ビラを浮かべて呑んでいたのが始まりらしいです。
まぁめでたい席には酒はつきものですねw
桃の花酒から白酒に変わった理由は定かではないのですが、江戸時代に入り庶民にも節句が広まった為に、桃の花を使う酒は量的な問題と価格で手が出なかったんじゃないのかとか。
現在では甘酒を使う所が多いのですが、これは製造に1ヶ月近くかかってアルコールもある白酒よりも、甘酒の方が安価で大量に作りやすい事・節句の主役である子供も飲める事等が理由みたいです。
最近は
白酒風清涼飲料水も出ているので、ちっちゃい子でも飲めるのがいいですね(´∀`)
●はまぐり
広島県含めた中国地方・四国だとはまぐりは正月のお吸い物にも入れたりしますが、これも縁起物の一つです。
ハマグリの貝殻は必ずつがいになっていて、他のはまぐりとは合わない様になっています。
この為に夫婦円満ひいては家族円満の縁起物として有名で、一度嫁いだ伴侶と添い遂げられるようにと、昔から嫁入り道具の一つとして化粧を施したハマグリの貝殻を持っていく風習がありました。
この為結婚式を模した雛人形にもハマグリの貝殻を飾るようになったのが謂れだと言われます。
食べ方としては吸い物椀が最も定番ですが、焼きはまぐりでもOKです。
●つまみ物これは節句の日に集まった人々で食べる昼食として用意する小鉢や添え物です。
基本的にはなんでも良いのですが、特にお勧めなのが
ゆでたけのこ・菜の花・タラなどの新芽を盛り合わせた天ぷらです。
ちらし寿司とハマグリ以外はなんでもOKなんだけど、季節に合わせて老若男女食べやすい物として置いておくと良いかもしれません(´∀`)
次に食べ物以外の小物
●桃の花・飾り布桃は古来より縁起が良い物として有名で、桃の花が咲く頃に行われる行事として、縁起にあやかって飾りつけしたようです。
前記事の画像にも載っていましたが、雛唯家では雛人形の両隣に用意しました。
本当は生花が良いのだけど、子供がいる事を考慮して造花の1輪飾り。
100均ダイソーで買ったのですが、良い感じの一輪挿しが無かったので細身の徳利を利用しましたが、案外良い感じにw
うちでは雛あられのほかに手毬飴とポン菓子もそっと供え中。
飾り布もうちは生地を買ってきて縫い足しで長さを伸ばして背景に。色々な生地がありますが、見た目的にどちらかというとツヤツヤしたサテン生地の様なものでなく、フェルト生地や弾幕に使う生地がお勧めです。
色は決まってなくて知り合いは薄緑を使って春らしさを出していましたが、うちはカーテンが黄色なので金と赤という事でw
無くてももちろんOKですが、
窓際に置く際にはぜひ後ろに一枚広げてほしいところです。
窓の開閉はなるべくしない様にしないと外気で傷みやすくなるのはもちろんなのですが、窓と人形飾りの間にカーテンとは別に布一枚さらに挟むので、
見た目だけでなく結露などの対策にもなります。
●お被布お被布は色柄が様々ありますが、
唯一必ず守るのが色。
古来より魔除けとされている赤色を子供に着せる事で、災いを退けて健康と多幸を願ったのが始まりです。
なので
ピンクなどの色味も多種ありますが、出来る限り赤色に近い物を選ぶのがお勧めです。
ちなみに子供本人の服装ですが、特にくくりはないです。特に初節句は可愛い服を着せてあげたいですよね!
でも予算がなぁ。。。等々あると思います。
着物を着せる場合、お宮参りやお食い初め、年始の際に来た物でOKです。
その他にも最近はロンパースタイプの袴風がお手頃で売ってるので、使い切り・後は普段着お出かけに着たおす位のつもりで買っても良いかも(*0w0)
中には専用の十二単も売ってますが、基本的には一回きりのサイズなのでそこはお財布とご相談で。
うちは誕生日と雛祭りが近いのですが、初節句は家族だけで行うので正月に使用した着物を使い、代わりに人前に出る誕生日祝い用としてドレスを用意してみました。
飾りが無くて頭が寂しい(´・ω・`)という場合は、赤ちゃん用の髪飾りもいっぱいあります。
特にお勧めなのは、髪の少ない赤ん坊でも付けれて怪我の心配がないヘアバンド式。
お手頃で華やかな物が多く、もし花が取れても100均のグルーガンや手芸用ボンドで簡単に直せます。なので自作も簡単で、雛唯も気に入った造花を見つけてはちょくちょく自分で材料だけ買ってきて作ってたりします。この際に一つ手作り記念も良いかもしれませんね。
(簡単ヘアバンドの作り方は別記事にて)
まぁ、全くの普段着ではなくてちょっとしたお出かけ用とか、セレモニー用を着せてあげるのがお勧めです(´∀`)
●吊るし雛・吊るし飾りこれも雛人形を飾る際によくありますね。
吊るし飾りだと人形飾りの近くに置いたり、ひよ子の人形飾りのような形で吊るされたり。
人形を飾るスペースが無い場合や、第二子以降の女の子への雛人形飾り替わりとして、小さい雛人形とセットになった吊るし雛を買って、並べて場合も多いです。
収納飾りやケース飾りには付属してる場合も多いですが、無い場合は単体で買うのが定番です。
厄除けとなる赤目の白兎をメインに手毬や桃、季節の花が基本に付いていて、ライトアップできるものも。
比較的安価な物も多いので、一つあると華やかになってお勧めです(0ω0)
●市松人形これは
長女の場合はほとんど飾る機会は無いと思います。
本人の代わり身をしてくれる雛人形ですが、
本来代わり身として意味があるのは親王飾りのみで、それ以外の官女や五人囃子・雛道具は実は完全な人形用飾りとして置く物。
という訳で、本来の意味である代わり身をしてくれる人形として、
雛人形ほど大振りは何個も何個も飾れないから、第二子以降の女児には市松人形を贈る風習(吊るし雛と同じ要領)があります。
勿論人数分の親王飾りを用意してもOKなのですが、なかなか難しいという事で。
他にもその土地ならではや、家の規模によって色々な飾りがあるみたいです。
男の子の場合は昔でいう跡継ぎ嫡男云々の関係で決まり事も多いようですが、初節句はお食い初めやお宮参り等他の行事ほど堅苦しい手順や決まり事はなく、親戚や仲間内で楽しくお祝いするのが一番みたいですよ。
一応あるのが、
●飾る時期節分翌日(2/4)・節分過ぎた晴れの日で大安か、先勝の午前中・雨水(2/19)のいずれかで、どの場合にしても3/3の一週間前(2/24)までには必ず飾るようにしましょう。
片付けは3/3が過ぎた晴れの日(できれば午前中)。
雨の日は人形が傷みやすいので、仕舞ったり出したりの負荷がかからない様にという物理的な意味もあるらしい。
飾ってる間は掃除機使う時に羽ほうきで優しく埃をはたいてやると良いですよΣd(・∀・)
●直射日光が防げない場所・湿度の高い場所には飾らない物理的にダメになりやすいという何とも分かりやすい理由。
●贈る人・準備する係を決めて置く節句に必要な人形などは基本的には母親(妻)側の実家親戚が用意する物ではあるんですが、それが出来ない場合もあったり、妻と夫の実家それぞれを平等にして欲しいという意見があったりで、
色々揉め事が起こりやすいので、絶対に事前に話し合って決めておくのが良いです。
ちなみに雛唯家の場合は夫婦揃って親族がほぼいないので、基本は全て自分達で用意でしたが、人形の一部だけ雛唯側の実家が出しました。
●お祝いする日3/3当日にできない場合は、3/3より前に行う事。
前倒しはわりと自由に決めてOKで、
例えば2/28に前倒しはOKだけど3/5はダメ。節句の日より後に祝うのは縁起が悪い作法とされているので、当日に祝えない場合は前の週の日曜日などにすると良いです。
●初節句の基準これは本当に地域様々で、大きく分けて4つあります。
⇒お宮参りを済ませてから最初に迎える節句⇒お食い初めを済ませてから最初に迎える節句⇒お七夜を済ませてから最初に迎える節句この三つについては、多くの場合が次の年が初節句になります。
ただし残りの一つは
⇒生まれた日が節句前これは3/2生まれも含まれるので中々にハードモード。その為か滅多に見かけないパターンでもあります。
雛唯の周りはほぼ90%で お食い初めを済ませてから最初に迎える節句 という所でしょうか。
これにはちゃんと意味があって、お食い初めが100~120日を目安に行われるのですが、
●その頃には首が座り始めている子もおり、そうでない子でも抱っこ等が安定し始める・お食い初めを済ませた事で、
大人だけでなく子供自身も行事への対応がしやすくなる、これらの点から他と違ってご近所なども混ざりやすい節句のお祝い時に、事故・怪我の確率が下がる。
●母体の悪露や床上げ後の生活変化への対応が少し慣れてくる、授乳時間の安定化等、少し落ち着きが出始め、
母体に無理の無い配慮が可能になる。(産後すぐに無理をすると一生をダメにする為)
●初節句に必要な人形・お飾り・被布等の高価な物や、行事の流れ、誰が何を準備(贈るか)するか&内祝いをどうするかなどをしっかり吟味し、前準備に十分な時間を取れる事で
、売切れで間に合わせを用意するしかない等の後悔が残らない。
という理由があるそうです。
雛唯家は前記の通り誕生日が近くお食い初めが夏だったので、去年産まれたのですが初節句は今年。
ただそのおかげで、12月入ってすぐから雛人形の候補をリストアップしたり、飾る場所を作る為に部屋内を少し家具移動したり、予算と内容に後悔の少ない物や手作りの物が用意できました。
ちなみに中には
ざっくりと生まれて次の年の節句という所もあるそうで、全国で色んなパターンがあるのでこればかりは
夫婦の親戚両家兼ね合いが必要ですね(´ー`)
余談としては、知り合い男性の話。
子供が生まれてからの行事を全て夫実家側で決めて強制実行(にも関わらず金銭等は全ての行事に対して妻実家側に半額or全額要求・請求したらしい)した結果、子供が幼稚園入る時に離婚したという怖い実話も。。。
出産から始まる様々な行事は日本人として子供に伝えていくべき伝統ですが、その伝統は夫婦二人が子供に伝えるものだと心しないとダメですねー(0д0)
PR