例えば
　 君が悪だとしても


私は君を
　 愛してる。

例えば君が名も無い花なら
私は降り注ぐ小雨になろう

　 君が芽吹くその日まで
　　　　　　　 ひたすら静かに降り続け

　 いつか咲き誇る君の為に
　　　　　　　素敵な名前を考えながら

君の為に降る雫になって
そして花開いた愛しい君に

　「ありがとう」　を囁こう。



もしも君が枝持つ樹なら
私は羽持つ小鳥になろう

　 君の腕で翼を休め
　　　　　　　 大きな体に守られて眠り

その実をくわえて幾度も飛ぼう
　　　　　　　　　　_{「かじつ」}
　 私の運ぶ君の命の証が
　　　　　　　 この世界に栄える様を

君の枝の上で夢見て語ろう。



互いに互いが居なければ
在る意味を成せない生命(いのち)の様に
　　　　　　　　　　　　
私をそんなにも必要としてくれる君を
私はこんなにも必要としている。

　君が居るという唯一つだけで
　　　　　　 心はこんなにも穏やかだ
　君に愛してると言われるだけで
　　　　　　 世界はこんなにも穏やかだ




君に愛してると伝えるだけで
こんなにも涙は溢れ出る。






嗚呼。。。
　 私はなんて君を愛しているんだろう


　　　　 「愛してる」